「癒しの魔女とハロウィンを」(全年齢)男性一人用 10分程度

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題名『癒しの魔女とハロウィンを』

全年齢 男性一人用 10分程度

 

ハロウィンを一緒に過ごす予定だったカップル。

彼氏は仕事で早く帰れず、彼女の待つ自分の家へ急いで帰る。

 

〈キーワード〉ハロウィン、仮装、魔女、癒し、キス

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ふぅ、ただいまー。

 

あれ?

寝室か?

 

あー。

待ちくたびれて寝ちゃったか…。

仮装したまま寝てる…。

 

(↓ベットのそばに行って小声で)

ごめんな…。一緒にハロウィン過ごしたいって言ってたのに。

 

ここで起こさないのも、あとで怒られるか…。

 

もしもしー。起きてー。

可愛い魔女さん、起きてー。

 

…ただいま。

ごめん、遅くなった。

 

ん?

なに?

 

トリ?

とりって飛ぶ鳥?

 

ふふ、なぁに?

 

ちょっと俺の首に手を回してしがみ付いて。

体、起こすよ。

 

よっと。

 

はい、魔女の帽子。

で? なんて言ったの?

 

あぁ、そっか。

トリック オア トリート、ね。

 

まだ寝ぼけてる?

よしよし。

 

んー。

とりあえず、今はトリートかな。

 

お菓子、食べたくない?

 

遅くなったお詫びにお土産買ってきた。

ハロウィン限定スイーツだって。

 

あ。急に目、覚めた?

 

ん。じゃあ、あっちの部屋、行こ。

 

(部屋を移動)

 

お茶でいい?

 

…はい、どうぞ。

 

どっち食べる?

いいよ、好きな方選んで。

 

…やっぱ、そっち選んだか。

 

なんでもお見通しなんだよ。

彼女の好みなんて、把握してて当たり前。

 

俺のも半分食べる?

いいよ。半分だけな。

俺だって食べたいもん。

 

……うん、上手いんじゃない?

 

 

今日、遅くなってごめんな。

一緒に仮装したいって言ってたのに。

 

俺もさ、今日は早く帰るつもりでいたから、仮装もちょっと考えてはいたんだ。

吸血鬼にでもなろうかなって。

 

見たい?

んー、あとでな。

 

もう食べ終わったの?

ほんと、甘いもん好きだな。

 

じゃあ、ちょっとこっち来て。

 

いいから、こっち。

 

ちょっと抱っこさせて。

俺の膝の上、乗っちゃっていいから。

 

(抱っこする)

 

はぁぁ…。疲れた…。

今日もハードだった…。

 

魔女さん、俺に癒しの魔法をかけてください。

 

ふふ。頭ヨシヨシしてくれるんだ。

 

んー。ぎゅーってして?

 

はぁ、癒される…。

 

なぁ、怒らないの? 今日、遅くなったこと。

 

スイーツでチャラ?

 

ふふ。単純。

 

いやウソウソ。

…感謝してます。

理解ある彼女で助かります。

 

でも、理解あるフリはすんなよ?

無理して平気なフリもすんなよ?

爆発する前にちゃんとぶつけて。…な?

 

(軽いリップ音)

 

ん。いいコ。

 

それと、質問があります。

 

さっきベッドで抱きしめてた枕、なぁに?

 

俺のTシャツかぶせてあったような気がするんだけど…。

 

あれー?

 

なんで、横向くの?

 

俺の匂いがするから抱きついてたんだ?

 

…違うの?

 

可愛い。

 

(軽いリップ音)

 

首にキスしちゃった。

だって、少し赤くなってたから。

バレて恥ずかしくなったんでしょ?

 

いーじゃん、こっち向いて。

 

からかってないから、こっち向いて。

 

嬉しいよ。スッゲー嬉しい。

そういうの、可愛くってたまんない。

 

(軽いリップ音)

 

なかなか帰ってこないから、寂しくなったんでしょ?

だから、枕に抱きついてたんだ?

 

…よし、認めた。

 

本物、ここにいるよ。

ちゃんと、さわって確かめて?

 

(リップ音23回)

 

忙しくって寂しい思いさせてごめんな。

 

ほら、ちゃんと本物ギュってして。

 

……魔女さん。

俺に魔法かけておいてくれる?

 

こういうふうにハグできることが当たり前だって思わないように…。

 

俺が幸せの意味を間違えそうになったら、死んじゃう魔法、かけといて。

 

お願い。

 

 

ところでさ。

この衣装、魔女なのに、こうやって座ったら脚見えちゃうのって、エロくない?

 

俺がこうやって簡単に太もも触れちゃうじゃん。

 

無防備…。

これって計算?

 

違うの?

 

なーんだ。ちょっと期待したのに。

 

まぁ、似合ってて可愛いから許す。

 

(軽いリップ音)

 

ね、そのまま癒しの続きしてくれる?

 

せっかく仮装してくれたからさ。

俺も吸血鬼になってもいい?

 

いや、仮装の方じゃなくって…。

 

ここ、首すじとか太ももとか、チクってするぐらい噛みついてもいい?

 

いや、もちろん、本当に噛みつかないから。

強く吸ったり甘噛みぐらいはするかもしれないけれど…。

 

帰ってきて早々だけど…。

枕に抱きついてたの、その…、可愛かったからさ。

 

よし、このまま俺につかまって。

また移動しよ。

 

 

SEあれば、衣擦れ音)

 

(リップ音23回)

 

俺も魔法かけてあげる。

 

身体中にいっぱい綺麗な赤い花が咲く魔法。

 

(彼女「吸血鬼も魔法使えるの?」)

 

ふふ、そう。

吸血鬼も魔法使えるんだよ、きっと。

 

ついでにめっちゃ綺麗でエロい表情にする魔法も。

 

いっぱい綺麗にしてあげるから…。

 

…まかせて。

 

(軽いリップ音)

 

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